いびきの治療にはどんな種類がある?

いびき
病院で行われるいびき治療は5種類あります。

手術

1つ目はレーザーを使った手術です。喉の奥の一部をレーザーで焼き切ることで、空気の通り道を広げます。

口蓋垂が長い人や軟口蓋が低い人は、空気の通り道が狭いです。呼吸で空気を取り入れた時に気流に乱れが生じると喉の粘膜や口蓋垂が振動して、音が鳴り響きます。この手術は正式には口蓋垂軟口蓋形成術と呼ばれ、費用は3万円ほどで入院の必要がありません。

レーザーを当てる時間は10分~15分と体への負担が小さいです。手術が終われば自宅に帰ることができますが、喉は火傷した状態と同じなので飲食の際に痛みを感じます。人によっては日常生活に影響が出るほど痛むので、仕事に支障が出ることを前提に手術後2日~3日は休暇を取っておくと良いです。

コブレーション

2つ目はコブレーションです。花粉症による鼻づまりにも有効で、呼吸を妨害する鼻や喉の腫れを高周波で縮小させます。レーザー治療で効果が出なかった人に適しており、コブレーター機器はレーザーよりも熱による損傷が少ないです。

麻酔液を染み込ませたガーゼと鼻の奥に詰め込んで、部分麻酔をした状態で行います。手術時間は10分~20分で、入院は不要です。手術を受けておよそ1ヶ月後に鼻や喉の腫れが変化します。

コブレーションは保険が適用されるので、6000円~7000円で受けることができます。

CPAP療法

3つ目はCPAP療法で、閉塞性睡眠時無呼吸症候群が原因でいびきをかいている人に有効です。閉塞時睡眠時無呼吸症候群の治療では欧米や日本で最も普及しており、CPAP装置を寝ている時に使用することで無呼吸になるのを防ぎます。

患者は就寝時に鼻にマスクを装着します。CPAP装置とマスクはエアチューブで繋がれていて、チューブの中を空気が通ることで気道が広がります。正しくマスクを装着する必要があるため、病院に1日だけ泊まって機器の設定を行うこともあります。日本ではCPAP装置は病院でレンタルするのが一般的で、マスクやエアチューブは消耗品として扱われます。

保険が適用されれば1ヶ月当たり5000円で利用できます。症状の程度によっては保険が適用されず、1ヶ月1万5000円ほどかかる場合があるので、医師に保険適用の有無を確認すると良いです。

CPAP装置は毎日使用するので、治療で生活に支障が出ている場合は医師に相談します。息を吐き出す時も空気が送られるので、それに違和感を覚える人もいます。設定次第で時間を遅らせれば、空気が無駄に入り込むこともありません。また空気を無意識に飲み込んでお腹が張った感じがするのも設定で改善できます。

高周波ラジオ波治療

4つ目は高周波ラジオ波治療です。コンピュータで針先の熱を調整して、鼻の中の組織のみを凝固させます。熱量を抑えているので鼻の粘膜がダメージを受けなくて済みます。手術時間はたったの15秒で、費用は6500円です。鼻に麻酔を行うので痛みが少しありますが、鼻の組織に針先を当てる時の痛みはありません。

1週間ほどは針を刺した部分が腫れるため、鼻が詰まることもありますが、しばらくすると鼻の通りが良くなるのでいびきも改善します。高周波ラジオ波はコブレーションよりも痛みが小さいのが特徴です。日本ではソムノプラスティとセロンという2つの機械を使っています。

ソムノプラスティは単極針で背中にアースが付いています。セロンは1本の針にプラスのマイナスの電極が付いているので、戦記を逃がすためのアースは必要ありません。インプラントなど金属を体に埋め込んでいる人はセロンが適しています。

マウスピース

5つ目はマウスピースを使うことで、軽度のいびきに効果があります。専門用語ではスリープスプリント療法と呼び、一般的なマウスピースとは異なります。スリープスプリントには下顎を強制的に前に出す作用があり、舌が喉の奥に沈み込むのを抑えます。

いびきをかく原因は喉の奥の脂肪や加齢による舌の沈み込み、顎が小さいなどがありますが、これらによって気道が狭くなっている場合、スリープスプリントで解消できる可能性があります。口蓋垂が長かったり口蓋扁桃や咽頭扁桃が肥大したりしている人は効果が出ないので、他の方法を実践します。

スリープスプリントは最初は違和感があっても、1ヶ月~3ヶ月もすれば慣れます。病院で睡眠時無呼吸症候群と診断されたら、保険が適用されて1万3000円~1万8000円に抑えられます。保険が適用されないと4万円~5万5000円が相場です。

スリープスプリントは耐久性が高く、3年~5年は使い続けられます。骨格は人によって異なるので、専門の技師が作成します。歯医者に行くと作ってもらえますが、技師が勤務していない小規模な歯医者では完成までに時間がかかります。

睡眠外来には睡眠時無呼吸症候群の患者が多く来るので、スリープスプリントを作成した経験が豊富な歯医者と連携していることが多く、スムーズに作ってもらいやすいです。